ゆーすけと愉快な仲間達。アヒャ!

ありえない“リターンズ”(1)

俺が某腐れ居酒屋を辞めてから早2年半。

もう最後のほうは酷くドロドロで、学生と主婦の遊び場と化していた居酒屋。
辞める寸前に、当時の店長水朽と揉めたりもした。温厚な俺があそこまでキレるなんて、限りなく珍しい。

しかし、俺が働いた3年間で一番楽しく、何よりもお花畑厨房で、どこよりも弾けぶっ飛んでいて、一番狂いに狂っていたのは最初の1年。そう、N店長時代と朴店長時代だ。

この頃のヤツラは、バイトメンバーだろうが社員だろうが、皆キャラが濃かった。まるで、蝦夷の変態的な部分だけが集約されたようなネタ店舗。ことあるごとにN店長に「ありえねぇから!」と言われブチ殺されそうになりながらも、皆、軽快にかつ悪魔的に暗躍を繰り返していた。もはや飲食店じゃない。ネタ道場だ。

 

さて、先日のこと。

悪魔的時代を乗り越えたメンバーであるM身から連絡があった。なんでも、奈良から実家に帰省するという。
そこでヤツは何を思ったか、あの全盛期のメンバーに連絡を取り、久々に皆で集まろうじゃないか、という計画を立てたのだ。

これは暴挙だ。あの面子が揃うと、酷くイカれた飲み会になるだろう。つか、ありえない。
聞いた所、すでに真宙、稲垣、O供、本魔元主任に声を掛けたらしい。ホントかよ?すごい豪勢なメンバーだな。皆、悪魔じゃん。

悪魔?

そうだよ。忘れちゃいない。

M身と飲み会の約束を交わして電話を切り、俺は光の速さで元祖悪魔的親友本Dにメールをした。そうだよ。本Dが来ないとそれこそ石狩鍋に鮭が入ってないようなもの。お好み焼にキャベツが存在しないようなものだ。

ついでにN店長に跳び蹴りを食らったY識にもメール。いやぁ、これ、すげぇ集まりだな。ミサか?黒ミサだろ。

 

そして迎えた当日。

俺は集合場所である札幌駅周辺に向かった。

本Dとは前日に話していて、「今?友達と釣りやってるから。アヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ 」とか言っていたが、今日来るかどうかは解らない。なんせ電話で「おっ!キタコレ!掛かったべや!・・・あっ。。。いいやぁ!!」とか言って魚逃してたものな。今日は朝から連絡しても音信不通。マズイな。思わずウニを密猟しようと思って海で溺れたか?

 

M身「あっ!ゆーすけさん!いたコレ!www」

 

遠く前方から高らかな笑い声が聞こえる。出た。本家悪魔的ドキュソM身だ。

 

俺「なにやってんだよ!ありえねぇから!www」

 

もう始まった。すでに臨界点を突破しているのだろう。俺とM身はおよそ3年振りの再会なのにも関わらず、変態的テンション。すでにM身と合流していた稲垣さんも笑いっ放し。

 

稲垣「相変わらずだねぇww」

俺「貴方達こそ、相変わらず”変”だねぇww」

 

JRタワー内でアヒャアヒャしている俺達。そうこうしているうちに、真宙も現れた。

 

真宙「きゃー!ゆーすけくん元気だった?」

俺「ありえねぇから!w」

 

皆々、会うのは3年以上振り。ホント何も変わってないな。皆あの頃のまま、「おかしい」まま。
元某腐れ居酒屋暗躍バイター4人は、こうしてありえない再会を果たした。

 

俺「どこに行くのよ?」

M身「えーと、本魔ちゃんのところ。」

 

なんでも、本魔元主任が働いているレストランが近くにあるとのことで、まずはそこでお茶するらしい。へぇ、すげーな皆。俺、ほとんど連絡してなかったぞ。本魔主任も稲垣さんも真宙もO供も。つか、昔のバイトでこんなに月日が流れてつるむなんてそうそうないべ?

 

本魔「おっ!おまえら来たな。」

 

ちょいと小洒落たレストランに入ると、懐かしい顔がお出迎え。出た。ブワブワ頭の本魔主任だ。。。って、おい。見事なまでに短髪だろ。しかも顔異常に白いし。腐れ居酒屋で虐げられていた時よりも栄養不足な感じだ。栄養面では俺も負けないぞ。

席に座り、注文をとろうとすると、Y識が現れた。よし、これで。。。ん?本D、おまえ来ないだろ?連絡つかなすぎ。O供以外の面子が揃い、とりあえず宴はスタートした。

この時は、これから起こる「ありえない”リターンズ”」を想像すらしてない俺だったが。。。

次回に続く。。。

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ありえない“リターンズ”(2)

さて、狂っている某腐れ居酒屋元アルバイター5人での1次会。

ぎゃははははっ!ぎゃはっ!ぐはっ!

何ともイカれた笑いが絶えない。

 

真宙「そうそう!ゆーすけくんの笑いw 懐かしいw」

稲垣「いっつも調理場で笑ってたもんねww」

 

うるせーばか。人を狂ってたように言うな。俺は「今も」狂っているから。

さて、O供には未だ連絡付かず。しかし、俺はちゃんと雑誌の切り抜きを持ってきた。

雑誌の切り抜き。そう、それは俺がUnluckyBoy冬花の家に行った時のこと。
何気にすすきの情報誌があったので、開いてみた。その開いたページに。。。なんと、O供の写真が…っ!
すすきのでホストになったという話は噂で聞いていたが、雑誌に載っているとは…しかもNO.2とか、無いし。
驚愕した俺は冬花に許可を貰って、いの一番にその1ページを破り、家に持ち帰ってみた。ありえないから。

そうだ。O供はホストもどきをやっているのだ。だから皆にも見せないと。

 

稲垣「ええっ!?これO供ちゃん?」

真宙「純情そうだったのにねw」

M身「O供~、マジありえなーい!」

俺「ありえねぇから!w」

 

皆盛り上がりすぎ。雑誌の切り抜きをまじまじと見入っている。まぁな、あの頃から想像付かなかったしな。あーあ。

そんなこんなで小1時間ほど盛り上がっていただろうか。真宙が何かトチ狂ったように電話を掛け始める。

 

真宙「もしもし?N店長?今どこ?」

 

何っ!?N店長だとっ!!??

 

真宙「えっ?○○店にいるって?今からちょっと顔出します♪」

 

ヴヴヴヴァァァァッ!伝説の気狂い怒れる獅子であるN店長に会いに行くって?ありえねぇから。
そうだ。年末以来だ。年末に俺と本Dで大晦日の夜にわざわざ室蘭まで車飛ばして会いに行ったのは記憶に新しい。狂ってやがる。

 

稲垣「いいねぇ♪行こう行こう♪」

 

違うから。恐ろしいから。ハッピーえねぇから。暗躍しすぎ。

そんなワケで、突然の展開。N店長が居る店に向かうことに。1次会は何故か本魔主任が全部奢ってくれた。ウェイターさんなのに。いや、感謝ですわ。
これこそいよいよ本Dの出番なのに、どうにも連絡が付かない。おいおい。暗躍してるのか?してるんだろ?

結局、そのままのメンバーでN店長の店に入ることに。

 

N店長「いらっしゃいませー」

 

ぐぅぅあっ!!出た!悪魔がっ!

なんということだろう。まるで一気にラスボスと対面したかのよう。一撃死必至。まだアリアハン出れて無いって。
俺はとっさにありったけの力を集中させ始めた。皆っ!オラに力を貸してくれっ!元気玉えねぇから。

 

N店長「いやぁ、懐かしいな。おまえら。」

 

ニヤニヤニヤニヤしながら現れたN店長。この笑顔が一瞬にして真っ赤っ赤のライオンになることは記憶に焼き付いている。まさに赤いキングレオだよ。ライアン、ホイミンはもう居ないって。

まぁ、そりゃ、これだけ揃っているんだもの。昔のバイト仲間と4~5年経ってまた集まるとか、ほぼありえないに近い。つるみすぎ。どんだけインパクト強いのよ?

とりあえず席に付いて宴会の続きを始める。N店長のお膝元でありえない2次会のスタートとなった。

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ありえない“リターンズ”(3)

真宙の暗躍により、突如としてN店長の店で2次会のスタート。

皆おおはしゃぎ。俺は翌日に仕事を控えていて、少々心配になっていたが、

 

M身「いやぁ、俺明日帰りの飛行機11時なんですよ。終電で一旦実家に帰ろうと思っていたのに。つか、本D来ねぇ!あいつマジありえなーい。乗せて行けってー。苫小牧に荷物あるから。」

 

M身ハマり。そうか。俺だけじゃないんだな。M身はどうやら本Dの車に期待していたらしい。残念だな。本Dは電話も取らない。たぶん黒々と暗躍しているのだろう。いつもそうだ。

 

N店長「いやぁ、これ俺の息子♪」

 

何故か写メを見せられる。息子を自慢したいらしい。ニヤニヤニヤニヤしている。ウヴァ('A`)おっかねぇ。獅子2世かよ。

 

皆「へぇ~・・・」

 

なんとも言い難い空気が流れる。そりゃね、皆の思いは一緒さ。悪魔の化身だろ。

N店長から色々と今の実情を聞いた。どこも人が足りなくてヒィヒィ言っているらしい。誰々が辞めただの、逃げただの、相当びっくりする話も多かった。しかし、なにより驚いたのは、N店長自身がすでに北海道NO.2の座に昇り詰めているということだ。さすがは悪魔。ジョブアビリティを全て使って転生したのか。掌握しすぎ。

俺はいつ写真を撮ろうか、と目論んでいた。年末に会った時は撮り損ねた。声も録音しようとも思ったが、それも無理。バレたら即エンディングだ。いつ終わってもおかしくない、そんな綱渡り的な微妙な賭け。今回こそ。。。
一旦、会議ということで去るN店長。チャンスは帰る時。よし。

それはそうと、俺達は相変わらず絶好調で気狂い話。

 

M身「稲垣さん、アレでしょ?レズだったでしょ?絶対そうだってw」

稲垣「違うからー。単に男に興味無かったけど、今は大分変わってきたよー?」

M身「バイセクシャルだ!バイだ!ww」

 

狂っているテンション。誰も付いていけない。これをM身モードという。相変わらずのスーパーDQNだ。
巻き込みまくって暗躍M身。このクオリティはホント素晴らしい。

結局、O供と本Dには連絡付かず。全てのアヒャ!ヽ(゚∀゚)ノメンバーでの宴とはならなかったが、楽しい狂いの宴を過ごせた。

終電はとっくに過ぎ、夜中の2時。ついに帰る時が来た。

 

N店長「おまえら、またな。」

 

客が俺達1組という悲惨な店。売り上げに貢献してくれて嬉しかったのだろう。N店長は終始笑顔。まぁ、普段は良い人なんだよな。仕事になると極度に短腹だけど。

ここで真宙が、ごく自然だが俺にとっては有益すぎる発言をする。

 

真宙「○○さんに写真送るから、撮らせてー」

 

おおおおおっ!キタコレ!それは素晴らしい判断だ!俺もこの機に乗じて撮れるじゃねぇか!!

 

俺「N店長、俺も本Dに送るんで撮らせてもらいますね!」

 

パシャッ

 

やった。ついにやった。

まるで五重塔を外からロープ無しで無理矢理に登ったような、あるいは中国の桃源郷を濃霧の中奇跡的に辿り着いたような、そんな達成感。獲ったどー!うるさい浜口。浜口えねぇから。これだ。俺はついに悪の結晶である異次元空間を収めたのだ。なまら満足。

気分上々で帰路に着く俺。その後は地元に戻れなくなったM身をウチに泊めた。朝イチで苫小牧まで戻り、荷物取って空港へ行くらしい。無茶すぎ。

このメンバーは色褪せずにいつまでも狂っていることだろう。また会う日まで。

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