ゆーすけと愉快な仲間達。アヒャ!

栗屋側の迷走

腐れ居酒屋は人の出入りが後を絶たない。

ある時は気狂い赤坂が忙しく去ってみたり、ある時は地上の星になるべく三浦がうごめいたり、それはもう辞めていく人達も最後に決死のネタを振り撒いてくれる。

そんなこの居酒屋。ある時、栗屋側という男が入ってきた。

この栗屋側、高校卒業したてのまだ遊びたい盛り。当然、仕事の内容もシャバい。かなり真面目とはほど遠い。
時間通りにこねぇわ、たまに無断欠勤するわ、挙句には仕事に対してまったく努力しねぇわ、まさに全てにおいてヤバイ。どうしようもない。

この時の店長は戸愚呂。この会社にしては、なかなかマトモな部類に入る社員だ。
特にぶちキレるわけでもなく、きっちりとした指導が比較的好評。新人でも、ちゃんとした態度で接し、バイトを大事にする。ただ、他に漏れず女にはアヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ だが。

そんな戸愚呂店長が休みのある日。代わりに寄T主任が店に君臨していた。

この日の調理場のシフトは、俺と栗屋側の2人。ホールには暗躍蚊夜がいたような気がしたが、よく覚えてない。というか、知らんし。

いつものように出勤して狂ったように調理場で暗躍する俺。
まぁ、平日だしな。特にコレといって作業があるわけでもない。栗屋側が来たらグチャグチャになるから、今のうちに片付けておこう。ああ、そうだ。掃除もしておかないとな。ヤツがいると思うように仕事ができなくなる。すぐに俺が「ありえねぇから!」を発動しまくるしな。

さて、1人調理場でアヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ をしていたワケだが、出勤時間になっても栗屋側が現れない。あん?シフト勘違いしてたか?今日、俺1人?それならそれで、いや、むしろそのほうが良いけど。

 

ホールの女「寄Tさん、お電話です。」

寄T「え?誰?」

ホールの女「栗ちゃんからです。」

 

あは。そうかそうか。サボリなんだな?居たたまれなくなって電話をしてきたと言うわけか。別にいいよ。来なくても。

 

寄T「えっ?今学校帰り?今日仕事でしょ?早くきなよ。」

 

おお。寄Tさんが早く来いと言っている。ありえねぇ。あれほど自虐的なまでにお人よしの寄Tさんが、意見を言っている。あの車で狂うことしか趣味のない寄Tさんが。リミッターカットか?

なんとも珍しい現場を目にした俺だったが、次の瞬間、気狂い会話に発展する。

 

寄T「えっ?なに?千歳で迷った??

 

狂いすぎ。千歳で迷ったとか、おかしいから。

実は栗屋側、地元から離れた学校に通っているのだが、たまに車で登校してたらしい。まぁ、当時は俺も札幌まで車で登校したこともあるから、気持ちは解からないでもないが。

栗屋側は、その学校の帰り道に迷ったというのだ。しかも千歳で。

あのな、おまえな、学校帰りに道に迷うとか、無いから。どれだけ明後日の方向へ向かって行ったのよ。というかな、それ以前にな、車であの一本道を迷うとか無理がありすぎ。間違いなくサボリだろ?お・ま・え、もっとマシな嘘付けよ。ネタか?ネタなんだな?そうかそうか。・・・ありえねぇから。

帰宅途中に消息不明になる栗屋側。俺は1人で笑いが止まらない。フライパン煽りながら腹を抱えて笑っている姿は、他人に限りなく異様に映ったに違いない。おまえ、もう駄目だ。栗ちゃんよ、そのまま空港の管制塔に突っ込んでくれ。

「道が解かり次第来る」とのことだったが、結局その日は現れず。もちろん、誰1人心配するヤツも無く、完全にネタになっていた。捜索願い出すぞ。このやろう。

皆さんも、仕事を休む口実として使ってみてはいかがでしょうか?

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