ゆーすけと愉快な仲間達。アヒャ!

白米破棄

恐怖の悪魔N店長が去り、この腐れ居酒屋には朴店長時代が訪れていた。

朴店長は何も言わない温厚な人であり、今まで極度の独裁政権に虐げられていたバイト連中は、ようやく開放された元奴隷のごとくアヒャ!ヽ(゚∀゚)ノで暗躍な毎日。活気があるというより、狂っている。夢の中のようだった。

しかし、ひとつ問題がある。そう、地域幹部である顎多係長の存在だ。

こいつは何かと現れてはワガママを言い、他の店舗ではバイトを使い、自分のタバコとジュースを買いに行かせたりするようなヤツ。職権乱用も甚だしい。しかも、機嫌が悪いとスグに従業員に八つ当たりを繰り返す。そんな横暴幹部だ。

ある週末の日だった。

この日は顎多係長が不運にもウチの店に来ていた。俺らバイト連中は、まるで全員死刑台にも登るかのごとく、死んだ目をして黙々と働く。逆鱗に触れないように気を遣いながらバイト。さすがは悪名高い腐れ居酒屋。

ピークが始まり、俺はいつものようにフライパンを煽りまくる。テンパりながら働くのって楽しいな。
だが、今日の客はどうにもご飯が好きらしい。白米が追いつかなくなってきた。そろそろ米を炊こうかな。
米を炊くのは俺のポジションの管轄であった為、隙を見て釜にセット。火を付ける。これで大丈夫だろう。

そして40分後。
ご飯モノが出まくっていたせいで、いよいよ白米が量的にヤバくなったので、新しい炊き上がりの白米を開けることに。タイミング的にもバッチリだ。米が途切れずに済んだぁ~…あっ

半生

ありえねぇ。ウヴァ('A`)

なんと、まさかの炊飯失敗。半生状態の米が無残にも俺を一瞬で真っ青にさせる。
いわゆる「立ち消え」状態だったらしい。歩いている人の風により、火が途中で消えたのな。

これが通常営業だったら良いのだが、いや、良くないが、今日はトチ狂った顎多係長が居る日。見つかれば即刻エンディングへGOだ。以前にやらかした「そうめん破棄」を思い出す。再来か?

極度に具合が悪くなった俺。顎多係長はホールのレジ前でウヨウヨしている。どうする?何かやるなら今のウチだ。そこに丁度、本魔主任が来た。

 

俺「…これ、失敗したんですけど。。。」

 

俺の爆弾発言により、口をポカーンと開けて凍りついたように急激に青くなる本魔主任。まったく動けないでいる。

 

俺「…係長来る前に、破棄しても良いですか?」

 

固まったまま何も言えずに無言でうなずく本魔主任。それだけ顎多係長は恐怖ということだろう。

それを受けた俺は即座に破棄。炊き上がりのご飯破棄。量にして4キロはあっただろうか。ライス釜ごと逆さにし、ありったけの全てをゴミ箱へ突っ込む。異様な光景だ。

さらに、まだこれでは見つかると思い、他のゴミ箱からゴミを大量に持ってきて、破棄したご飯の上から新たにゴミを被せまくる。見えなくしてしまえば良い。見えねぇから。本魔主任がうなずいてから僅か10秒足らずで証拠隠滅。戦いは終わった。

その後、顎多係長が調理場に来て「あれ?メシ炊けてないの?」などと言っていたが、「ああ、今日は出まくったんですよ~。追いつかなくて。。。」等と、もちろんとぼけた。
横で、一部始終を見ていた本魔主任がニヤニヤしていたのは言うまでも無い。

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