ゆーすけと愉快な仲間達。アヒャ!

駄目だから

俺は今まで数多くのアルバイトを経験してきた。
特に調理系の仕事は長く続けたもので、洋食から和食まで幅広い分野に対応できるスキルが身に付いている。

今日はその在りし日の俺の経験談を元に書こう。

・・・そこは独裁政権だった。
俺は面接の段階で、ある程度会社の世間での評判を下調べしてから望むようにしている。そうすることで様々な 危険 を回避できるからだ。
この会社に面接に来たのは あえて 危険な職場とわかっていての挑戦だった。
しかし、店長は優しそうだし、他のアルバイトの面子を見てもごく普通のお店。黒々とした躍動感は見られない。無事面接も通って、心機一転リニューアルの面持ちでこのアルバイトは始まった。

初日、俺は調理経験があったが、やはりそこは新人、他の人と同様に基本的な作業を教わる。油での揚げ物の仕事だ。
新人の俺の担当は社員の飯田君。なんかスラリ・ニュルリとしていて格好良いの。若い娘とっかえひっかえしてそう。実際エロだったが。
もちろん飲食店なのでお客はやってくる。俺もいくら調理経験があるとはいえ、新しい職場の初日だ。右も左もわからない。
そんな中、オーダーが入って教わった通りに作る。定番のなんこつ揚げだ。俺は教わった通りの揚げ色で揚げ、教わった通りの皿に盛り、ホールに提供した。
そしたらね、なんか 獅子 が現れたの。顔なんか真っ赤で赤い○○○と緑の○○○が脳内で流れたわ。そして獅子の様相をまとった店長は一言、

駄目だから

?わけが解からない。なにが駄目なの?
そしてさらに奴は

皆、見て見て~。これ、なんこつだって~

とホール中に聞こえるように言いやがった。
ありえねぇ。この店長。などと思うが

ありえねぇから。作り直せや。

どうやら揚げ色が良くなかったらしい。いや、教わった通りに作ったんだぜ?ドキュソだ。間違いない。逆らったら殺られる。
俺は初日から洗礼を受けた。
やっぱり危険だったか。等と考えつつ、必死に耐える日々が始まったのであった。

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