ゆーすけと愉快な仲間達。アヒャ!

人格再構築

俺は今まで数多くのアルバイトを経験してきた。
特に調理系の仕事は長く続けたもので、洋食から和食まで幅広い分野に対応できるスキルが身に付いている。

とあるアルバイト、その時代の店長はドキュソだった。しかも限りなく。

いや、でも俺が特別扱いされてたわけじゃあないのね。皆比較的ダメージくらってた。
でも、俺の後に入った奴、辞めていくのよ。3日とかで。正確には辞めるというより逃げるに近いがな。それでも中には何故か怒れない奴もいるもんで、バイトのボス的存在のSはまさにそれだった。
Sは最初は俺のシフトには被らなかったが、たまに被ると殺人的な目で俺を威嚇してきた。
女の子とくっちゃべっているかと思えば、いきなり俺のほうに振り返り冷酷な目で仕事の指示をしてきた。俺は従順なバイトなので、素直に淡々と仕事をこなす。しかし、それでいて投げ出さずにキチンと役割を果たしていた。
ある日の仕事帰り、そのSを車で送ることになった。
Sの家は俺の家までの帰り道にあるとのこと。おお、歓迎だぜ。送っていってやる。
Sはバイトでは想像も出来ないような軽快なテンションで壊れていた。いや、むしろこれが奴の本当の姿だったわけだが。
色々と話をするうちに、店長がSに対しては何も言わないということがわかった。まぁ、こいつは人一倍出来るし、仕方ないけど。いや、むしろ店長が逆らえないオーラを出している。

Sは休憩でもないのにトイレに消えていくことが多かった。
なんでもタバコ吸ってるとか。中学生かい!
それでもSは仕事に対しては物凄くしっかりできる。俺なんかじゃ到底及ばない。
それも誰からも何も言われないという根拠のひとつでもあった。
この会社はちょっと変で、普通に労働基準法を無視った営業をしていた。
もちろん俺は承知の上で入ったわけだが、何も知らない人は大変だろうな、とは思う。だから辞めていくんだろうけど。この店長だけではなく、もっとドキュソな人達も数多く在籍してるわけで、役職が上に行くほどコアになっていく。そしてさらにアホにもなっていく。
なんだかんだ言って、この店長は仕事はできる。物凄く。だから逆らえないんだけど。
ある意味俺はこんなドキュソ店長を尊敬していた。

こんなメンバーのお陰で、俺の人格形成が再構築されたわけだ。
正確にはあと2人程、多大なる影響を受けた人がいるが、それは後日。
俺はSやドキュソ店長を尊敬している。今でも。

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