- 06-04-30
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(2)ゆーすけのごく自然的虐げ?ありえねぇから。
さて、ありえない青年の前に少し余裕が出てきた俺。何よりも気楽だ。
「では、採用の場合のみ連絡しますから。」
そう言われて面接は終了。正直手ごたえは無い面接だった。もういいや。
そして面接帰りのことだった。
青年と一緒に退室したのだが、ビルの1階のロビーで色々と聞かれる。
青年「いやー、すごいっスねー!あの作品、びっくりしましたよー」
俺「えっ?いやいや、大したことないですよ。」
なにやら驚いている青年。あんた、ほんと何も知らないみたいだな。
俺「やっぱり作品がかなりのウェイトを占めますからね。紙ベースで実力を見せるってことは重要ですよ。」
青年「えっ?そうなんですか?」
俺「いくらソフトが使えるとは口で言っても、実績を形として見せないとね。」
青年「はぁ。。。」
よくわからんが感心してるぞ。俺に感心するとは致命的だ。
青年「やはりPhotoShopとか使えないとマズイですかね?」
俺「んー、まぁPhotoShopに限らず、他のグラフィックソフトやオーサリングソフトは業務で必須だからね。最低でも使えないとね。」
青年「そうですか。htmlを少し理解している程度なんですが。。。どうにも中々。。。」
俺「・・・んー。厳しいね。」
この青年の言っているのが本当だとしたら、明らかに厳しい。仕事道具を使えないということは、何も始まらないからだ。
年齢を知ったが、俺よりだいぶ年下な青年。未来があるな。頑張れ。
俺「まぁ、これから徐々に勉強していけば良いんじゃないの?俺だって、去年”酷い虐げ”にあったし、紆余曲折しながら模索中だよ。」
青年「えっ?そうなんですか?」
俺「うん。この業界って、ホント狂っている所が多いからね。サービス残業なんて当たり前だし、徹夜も覚悟しないといけない。休みとか給料にも期待しちゃいけない。死ぬ気で突っ込んでいくしかないんだよ。アレだ。自虐の精神を鍛えろw」
青年「は、はい。。。」
まぁ、事実だ。嘘は言ってない。「デザイナー」という肩書きに憧れる気持ちは解らないでもないが、その実態は働いている人しか解らない「虐げ」や「酷さ」がある。「好きなモノ作れてカッコイイ職業」そんなのありえない。つか、そんな気持ちじゃ間違い無くフェードアウト。サヨウナラだ。
地下鉄まで一緒に歩く俺と青年。別に説教じゃないが、俺が経験したことを色々と話してみた。事実は事実。こんなんでもやりたいなら俺は止めないがな。
青年「僕、JRなので途中までですね。」
俺「おお。そか。南北線で札幌駅ね。俺は逆方向だわ。」
軽快に喋りながら地下鉄構内へ。キップを買って、改札を通過。ああ、この青年は何を目指すんだろうな。俺の話を聞いて、どう思ったんだろうか。
ヒュィィィン。。。
電車が入ってくる。これもまた、ひとつの別れの瞬間。
俺「おお。俺こっち方面だわ。君、逆でしょ?」
青年「あ、はい。」
俺「またな!2人して受かるといいな!」
青年「はい!また!」
満足気な表情でお互いに別れの時。頑張れよ。若かりし青年よ。。。
麻生行きが発車します。
ヒュィィィン。。。
麻生?
!!!
逆 方 向 す ぎ !!
なんと、 俺が 札幌駅の方向に乗ってしまった。意気揚々と軽快に 「君、逆でしょ?」 とか言っておきながら。
ニコニコしてこれからの希望を得たような顔をしていた青年。
笑顔で逆方向の電車へいざなった俺。
ありえねぇから。
何やってんだ俺。いたいけな青年を無意識の内に虐げてしまった。青年はよくわからない状況に陥っていることだろう。ああ 酷い。 というか、俺も逆方向だし。自爆しすぎ。
俺が乗った電車はスイスイと札幌駅に着いたが、とても俺は降りれなかった。もちろん、あの青年に会いそうだから。
ありえない俺は、札幌の次の駅で降りて乗り換えたよ。いや、ホントすまん。
まぁ結局、この面接は落ちたんだがな。
- 06-04-23
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(1)ゆーすけのごく自然的虐げ?ありえねぇから。
ご無沙汰してました。ありえないゆーすけです。
実は1ヶ月ほど無職な状態が続き、さらに忙しいこともあり、色々と各方面を駆け回っていたので更新どころではなかったのです。
まぁでも、よーく解りました。
如何に蝦夷が虐げの極地なのかを。
さすがにもう“ありえねぇから”を言う気力も無かったが、そんな俺自身がありえねぇから。
。。。
最近ようやく働き口が見つかって、働き出しましたけどね。WEBに残って働いてます。
さて、そんな酷いハマりの求職活動中のこと。俺がごく自然的に悪魔になった日があった。
実は俺、面接が苦手ではない。
そりゃ学生時代から、狂ったようにYahoo電話帳を駆使して突然の電話攻撃の元、突撃大阪を繰り返していたものだから、面接慣れをしているのだろう。
よく断られたりもしたが、何気に確率4割強で会社訪問をしてた。別に採用予定があるワケじゃないのに、何を聞くとか全然決めてないのに、とりあえず会社へGO。何を言われようとアドリブで返しまくる。最後はひょんなことから就職もどきにも繋がった。「北海道?面白いわ」それだけの理由で採用。皆、真似するな。危険だ。
そんな俺は、面接の心証は比較的良い。
だが、この業界の特殊性から、あと1歩の所でいつも不採用。クリア目前でバッドエンディングだ。
実力重視の世界では、俺の未熟なスキルは悩ませる要因だったのだろう。ホント、この業界は酷いもんだ。
こないだの面接のことだった。
この世界、基本的に会社が忙しいのと倍率が高いのとで、バイトでも電話→面接とはいかない。まずは書類を送って、相手から連絡が無ければ面接にも辿り着けないのだ。
しかしこの会社は珍しく、とにかく即面接というなんとも人が殺到しそうな雰囲気だった。
バイト面接だったが、俺はスーツで出動。時間より早く着いた。
面接時間の直前、一人の男が現れた。おいおい、なかなか好青年じゃないか。それで○○して○○○なんだな!?暗躍しすぎ。
どうやら俺一人の面接ではないらしい。 よし、集団面接は苦手だが、2人ならなんとでもなる。むしろ面白い。
面接開始。。。
おっさん「ウチでどんな仕事をしたい?」
青年「クレジットや証券に興味があるので。。。」
俺「はい。今まで培ったWEBのスキルを活かして、行く行くはディレクションも含めたトータル的な部分でステップアップしていきたいと思います。」
(中略)
おっさん「では、htmlは解りますか?PhotoShopは使えますか?」
青年「htmlは少々。。。PhotoShopは使ったことないです。。。」
俺「はい。htmlタグ打ちできます。PhotoShopを含めた画像処理ソフトも一通り使えます。」
そして俺はWEBの作品を見せる。これがないと、どこに行っても通用しない。
おっさん「・・・ほうほう。色々作られてますね。」
まぁ一応ではあるが、実務経験者な俺。作品での評価がかなりのウエイトを占める。
そして青年はというと・・・
手ぶら
履歴書オンリー
ありえねぇから。
あのな、作品すら無い状態でWEBで働きたいだと?何を考えてるのよ?酷い。酷すぎる。
呆気に取られる俺。未だかつてこんな人、見たことない。
この時点で、この青年に勝機は無いと確信した。どうあがいても勝ちえねぇから。
とは言っても、俺が採用されることには繋がらないワケだが。
・・・
次回に続く。
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