ゆーすけ×冬花(1)

俺は涙を流した。

親友でもあるUNLUCKY BOY2の管理人冬花。

WEBサイトに「後悔させてやるよ」というエッセイがある。

これは冬花本人が大切にしていた過去の思い出。

いつも軽快で元気が有り余るほどフレキシブルな冬花なのだが、この文章だけは別。俺が読んでいて自然と涙を流してしまった文章だ。これほどまで自然に涙を流したのって、経験が無い。ポロポロ零れ落ちて、それはもう自分でもびっくりした。
たぶんここまでに涙したのは、俺が冬花という人物を知っているからだろう。

さて、ここで、俺と冬花との出会いについて書いてみようと思う。書きたいから。

 

俺が冬花と出会ったのは、約2年前。当時、「ありえねぇから!」を立ち上げたばかりだった頃。

「相互リンクしてください^^」

突然、こんなメールが来たのがきっかけだ。

 

最初、このHNからするに「女」だと思った俺。女!アヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ いや、違うし。無いから。

まぁ、実際には男だったのだが、初めてのことだったので、(意外とサイト運営していても、男には普段メールなど来ない^^;)俺は嬉しくなり、相互リンク了承。
冬花は当時「UNLUCKY BOY」というサイトを運営していたが、アクセス数は「ありえねぇから!」とどっこいどっこいで、情報交換などでたまにメールをする仲だった。

その後、2月になり、俺の学校の卒業制作の展示会があったのだが、場所は札幌。俺は札幌の学校に通っていたのだが、冬花も札幌在住な為、一緒に行くことにした。

地下鉄バスセンター前で待ち合わせ。オフ会といえど、男が男を待つとはなんというありえなさ。ましてや、相手のことを年齢含めてほとんど知らなかった。

スタスタスタ・・・

ベンチに座る俺の元に、長身長髪スマートイケメソ男が近づいてくる。

 

「ゆーすけさんですか?」

俺「はい?冬花さん?」

 

UNLUCKYな男とありえない男。地下で会いすぎ。…これが俺達の初対面だった。

何故か俺は敬語での会話。お互いにサイトを知っていても、やはりそこは初対面。俺って、結構イキナリ気軽に話すってことができないのよね。たぶんこれは社会に出てからついた俺なりの「癖」なんだろう。
もちろん、仲良くなった人には敬語など嫌で嫌で仕方ないがな。

2月の雪道を卒業制作展会場まで歩く。道中、サイトのことや自分達のこと等色々と話す。なんだ、俺達同じ歳じゃん。ありえねぇから。

卒業制作展では俺の卒業した学校の学生作品、そしてもちろん俺の作品も上映されていた。ここで本名がバレるが、まぁ問題はないだろう。つか、「ゆーすけ」っていうのがすでに本名だしな^^;

 

冬花「なかなか面白かったよ」

 

実はかなりクリエイティヴ思考な冬花。なにかと楽しんでもらえたようだ。良かった良かった。

さて、せっかくだし次は何をしよう?

昔日記にも書いたが、ここから何故か「メイド喫茶」に行くことになる。どんな流れよ?ありえない?そうだ。ネタだ。楽しそうだから行ってみる。こうだから。

某メイド喫茶の前でタバコを吸いながら、突入の瞬間を待つ。まるで、これから麻薬取締りで家宅侵入するような刑事みたいだ。「まだか!?今か!?」と、ソワソワしながら店内の様子を伺う。間違いなく、おかしい。張り込みすぎ。

 

冬花「入ってみるか?」

俺「よし!」

 

ついに突入。ぶーん。

ヅカヅカと店に入り、意気揚々とド真ん中の席に座る俺達。さすがだ。俺達らしい。

 

次回に続く。。。

ゆーすけ×冬花(2)

某メイド喫茶のド真ん中に座るテキストサイト管理人2人。

怪しげな空間に、「萌え」という文字が頭から咲いているようなリュック男3人組、金髪の男、サラリーマン、そしてゆーすけと冬花。想像してみても容易に異様だと解る。パラレルか?

さて、早速現れたメイドさん。お花が咲いた感じでメニューを持ってきた。

 

俺「んー、、、ストロベリーなんちゃらで」

冬花「俺はキャラメルのほうで。」

 

よく覚えてないが、確かこんな注文だった気がする。何故か殺伐にも似た緊張感が漂うが、ひとまずマキアートだったか何かを飲もう、と。

 

メイドさん「かしこまりました」

 

ご主人さま☆とか、お帰りなさいませ☆とか、現実にありもしないシチュエーションは皆無だったが、それでもメイドの格好にはカルチャーショック。俺達、経験値下がったな。

ドリンクを待っている間、店内を観察していたが、一番ショッキングな男3人組は3人ともケーキを貪っている。たまにリュックから何かを取り出したりもしてる。なんだ?何が起こっている?リュック持ちすぎ。

怪しげな光景に、ようやく出てきたドリンクを飲みながら段々と居たたまれなくなってきた俺達。あーなんかこれ、空気というか雰囲気というか、どよ〜んとしてるわ。

ちょいとボッタクリに近い金額を支払って退店。あかん。時空を超越したわ。

そのあと、某怪しげな本屋とかショップとかで異世界を満喫したりした。俺は歪な世界に、吐き気とムカムカ感がしていたのを覚えている。

 

そして、最後に訪れた札幌アルシュ。

ここは複合施設で色々なテナントが入っているのだが、どうにもマニアックな店が多い。
俺が以前から「GURUGURU」という札幌唯一の老舗インディーズ音楽専門店を利用していたので、何度か行ったことはあったが、他のテナントは知らない。興味がなかった。

しかし、ここには更なるパラレルワールドが待っていたのだ。

アンティーク玩具屋だかコレクション屋だかがあったので、アヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ な気分に浸る。ビックリマンシール3万円だって。すげー。俺、昔、オークションで売っちまったよ。懐かしい。

適度に懐古を堪能した所で、別の店に行ってみる。

カードショップ

ん?なんだこれ?

なんだか店頭ではブースで仕切ってあり、カードで怪しげなバトルが繰り広げられている。
昔カードダスというものがあったが、それに似たようなものだろうか?子供が沢山群がっている。ふーん。あっ

大人もいる

なんと、大人も子供に混じってカードでバトっているではないか。しかも、顔を真っ赤にして必死に戦っている。横にはもちろんリュック。

ウヴァァ('A`)

異様な熱気と光景。おまえらのそのパワー、ビンビン伝わってくぜ!違うから。目の当たりにした俺達は唖然騒然。

よくわからないが、楽しいんだろうな。日曜日の夕方に札幌の中心部で。よかったな。

帰り際、店のショーウインドウの前にへばり付いているゴスロリちっくなねぇちゃんを見て、改めて思った。棲む世界が違うんだな、と。

物凄いカルチャーな日だった。テキストサイト管理人2人が行動すると、そりゃもうネタ満載なワケだ。

これが俺と冬花の最初の出会いである。

 

さて、

まだ続く。。。

ゆーすけ×冬花(3)

プチオフから某メイド喫茶に行くという快挙を成し遂げた俺と冬花。
初めて会ったハズなのに、もうすでに常人とは違う並々ならぬ気狂いを感じたのは、俺達はありえないから。

この後、春に俺は大阪に飛び、虐げを食らって4月に蝦夷に戻ってきて、5月のことだった。

 

冬花「今度、仕事で北海道出るのよ。」

 

おお!マジか。WEBサイトも閉じるのか。それは残念だ。せっかく知り合えたのに。

 

俺「飲むか!」

 

こんな流れから、急遽札幌で飲むことに。

ただ、俺はもう1つの用事があった。そう、タバコの買い溜め。

当時俺が吸っていたタバコは「PREMIER 5mg」。実はこれが突然廃止というあまりにも酷い事態になったので、是非かき集めなければならない。もう吸えないなんて、酷すぎる。買い溜めだから。
冬花にこの話をした所、ついでだから札幌でタバコ探しをしよう、ということになった。

今回は大通で待ち合せ。時間は夕方。
そこに再び現れた男。そう、UNLUCKYな男、冬花だった。

 

冬花「よう!」

 

髪を短くし、前の印象とはかなり違っている冬花。タバコも「辞めた」とか意味の解らないことを言っている。無理だって。
そして、相変わらず爽やかな笑顔で軽快に毒舌を繰り出している。さすがだわ。

俺達は、ひとまず狸小路の店を当たって5箱GET。まだまだ足りないぞ。

 

俺「ドンキにもタバコ売ってたな。」

 

ドンキ・ホーテに行くと、各種マニアックなタバコが羅列されていた。もちろん、レアなPREMIER5mgもあった。俺はすぐに「あるだけ全部。」と言って買占め。冬花は何故か笑ってる。アヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ

次にすすきの駅前のタバコ屋に出向く。ここは老舗のタバコ屋で、まず間違いなくあるだろうと思ったが、無かった。

 

タバコ屋「すすきのの酒屋モモヤに行けば、あると思いますよ。」

 

おお!情報提供ありがとう。俺のPREMIEの旅の最終到達点だ。モモヤえるから。

時はすでに夜。俺と冬花はすすきのモモヤに向かう。

 

俺「いやぁ、タバコ買占めてるのは俺くらいなもんだなw」

冬花「ありえねぇから!w」

 

夜のすすきのの路上で、ニヤニヤニヤニヤしながら暗躍会話を繰り広げる俺達。アレがどうなったとか、コレがああなったとか、もうすでに脳内お花畑だ。

そして、ついにモモヤ突入。

 

俺「PREMIER5mg、置いてます??」

店員「はい。ありますよ。」

 

あった!幾つよ?

 

俺「どのくらい在庫あります?」

店員「えーと、、、3カ−トンですね。」

「全部下さい。」

 

有無も言わさず「全部下さい。」何があろうと「全部下さい。」酷いクオリティだ。これ以上無い。その場で激烈に笑う冬花。顔も真っ赤だ。

 

冬花「やったな!」

 

最後の最後で大量にGET。買いすぎ。

モモヤを後にした俺達は、悪魔の翼を生やしてようやく飲み始めることに。すすきのの適度な居酒屋「甘太郎」で最後の晩餐となった。

ここで話した内容は、ほとんど覚えてないが、酷い暗躍話から深い話まで様々なことを話したと思う。おそらく2〜3時間はいただろう。

最後に、北海道を旅立つ冬花にエールを送って、俺は帰路に着いた。また会う日まで。。。

 

ということで、もうしばらく会わないものだと思っていた俺。

しかし、ここからまた始まるパラレルワールド。

意外にも早い再会があった。

 

 

まだ続く。。。

ゆーすけ×冬花(4)

さて、冬花が空高く飛び去った年の年末。俺はひとまず仕事に就いて、ありえない職場ながらも働いていた。

たまにメールはしていたのだが、なんと、年末には蝦夷に帰還するという話を聞かされた。

これはこれで嬉しかった。

というのも、俺は元々札幌に知人が少ない。友達という友達が居なかった。まぁ、地元がトマコマキなんで、今までは札幌は遊びに来るだけの場所だったしな。実際に住んでみて、突然何かが変わるというわけでもない。この時の職場の人は、とてもじゃないが俺に合う人は誰1人として居なかったしな。

冬花が札幌に戻れば、そりゃさぞかし楽しいだろうと思い、俺は「早く戻って来い。また狂うべ。つか、狂うから。狂え。」という歓迎の面持ちでワクワク。楽しい仲間が近くに居るって、良いことだよ。

年末になり、いよいよ再会の時。俺は現在の住所を教えたのだが、意外にもすぐ来れる場所に住んでいることが判明。再会の宴は俺の家で開催することになった。

再会の日。。。

 

冬花「いよぉー!」

 

出た。軽快なヘヴンリー冬花。何気に宅飲みって初めてだな。
髪は長くなり、以前と変わらぬ毒舌も健在。

 

冬花「いやぁ、ホントよぉ。あれはありえねぇよ。やっぱり札幌は最高だよ。」

俺「そうかー?札幌ねぇ・・・俺はちっとも楽しくないぞw」

冬花「いや、俺はさ、やっぱり地元だからさ。」

俺「俺は地元のトマコマキでも、面白いと思わんw」

冬花「ありえねぇからw」

 

もうすでに俺に毒されている。「ありえねぇ」とか使う時点で、ありえるから。愉快な仲間達すぎ。

長時間に渡って色々と話をした。馬鹿な事も真剣な事も。
期間にして半年は会ってないが、ブランクどころか前よりぶっちゃけて話してる気がする。不思議だ。ネットで知り合って間もないとは思えないぞ。

 

冬花「またな!」

俺「暇な時はまた遊ぼうやー」

冬花「近いしなw」

 

楽しい宴も終わり、冬花は帰った。これから楽しいヤツが札幌に居るってことは、俺にとって大きなことだ。札幌に来てから全然遊んでないし、プライベートが崩壊寸前だった事もあり、ちょいと気軽に遊べるのは俺のストレス発散にも良いことだ。

その後、真冬に何故か平和の滝を目指して雪に埋まってみたり、たまに大通公園でイモ食ってみたり、ちょくちょく遊ぶ友達になった。なんていうかな、「札幌の友」だよな。

 

まだ続く。。。

ゆーすけ×冬花(5)

冬花と遊び出してから俺は自転車でよく家まで遊びに行っていた。

冬花はよく俺の家まで歩いて来ていた。酒飲みまくっても歩いて帰る。歩くのが得意なヤツだ。

時には温泉巡りと称して一緒に行ったり、バドミントンサークル的なものにも行ったりした。時には旭川まで美味いカレーを食いに行ったり。俺が車を持ってなかったので、いつも気軽に車を出してくれた。

俺が色々と病んでいた時でも、共感してブチキレてくれたり、色々とパワーを与えてくれたり、考えてくれたり、腐っちゃいけないことを教えてくれた。冬花が本気でキレた時、俺は凄い嬉しかったわ。

また、札幌の家を引き払って一旦実家に戻り、そして関東に進出する時も、苫小牧まで車で送ってくれたりもした。

なんていうのかね、俺自身が情に熱いせいか、男女問わず情があるヤツが好きなのよ。目先の利益、カワイイ自分を守る為じゃなく、他人に無償で関われるその人間性。それこそが友情であり、人間らしいと思う。

俺の周りの仲間って、絶対にそれを持っている。というより、俺はそういうヤツじゃないと仲良くならない。ウワベだけで友達体裁繕っているのは、楽しいとも思わない。言いたいことも言えないんじゃ、友達じゃないでしょ?

ネットでもさ、こんなヤツと出会えるなんて、素晴らしいと思った。

冬花は俺に負けず、相当なクリエイティヴ要素を持っているヤツだ。
蝦夷という厳しい土地で、年齢的にも厳しいが、是非同じ業界に入って欲しい。つか、入れ。

札幌人らしいと言えばらしいが、冬花はちょっと違った感性を秘めたヤツだ。だって俺、基本的に札幌人と合わねぇものw

この「札幌の友」は、きっとこれからも楽しいことを共有できるヤツであることだろう。いつか一緒に働きたいヤツの一人だ。

 
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