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負けないこと。
「次回契約更新、しないことになった。」
俺が8月に勤めていた会社の社長に言われた言葉。
「どうにかならないんですか?正直、辞めたくないです。」
もちろん俺はこう言った。仕事的には問題無いし、なにより結構社内の雰囲気や人達が良かったので。
「システムやって欲しかったんだが、な。もう時間がない。」
ここでは詳しくは端折るが、当初と俺に対して求めていたものが違ってきたのだろう。WEBデザイナーとしての俺はこれからの会社の方針上、不要になったのだろう。デザイナーは女で固めたいとか言っていたしな。そんな社長だった。
「わかりました。」
俺は要件を飲んだ。これはある意味仕方なかったのかもしれない。
正直、動揺とかそういうのはなかった。
いずれにしても俺の決心は固いこともあったし、なによりここは「通過点」だと思っていたからだろう。
早速札幌で次を探すも、今まで散々経験したようにWEBの職は限りなく少ない。その辺りは俺自身が苦労しているから、なによりこの土地では困難なのは自覚している。
ましてや、来年には関東に出ようとしている俺にとって、ここで札幌で決めるということに抵抗があった。辞めるつもりで入社するなんて言語道断。契約ならまだしも、社員としてはありえない。中途半端になってしまう。
旅立ちだと思った。ある意味、転機。
今やらなきゃ、俺は絶対に一生後悔する。
食っていくだけなら調理でもできたハズ。それを選ばなかったのは、俺が叶えたいものがあったから。たとえ俺がくたばっても何かを残したいから。だからこの業界を選んだ。
やれる所までやって、ダメなら仕方ない。ただ、やらずに諦めることや、投げ出すことは大嫌いだ。そんなのは「いつでも」できる。
そうだ。俺は経験してみないと解らない。満足できない人間だ。
食らい付くこと、自分自身に負けないこと、信じぬくこと、
石橋を叩いて渡る傾向にある俺だが、ここでは飛び込んでみようと思った。WEBをやる以上、必ず掴めるものがあると確信している。
なんだかんだ言って、北海道は好きだったりする。嫌いではない。
しかし、北海道唯一の都市銀行である拓殖銀行の破綻をきっかけに、現状の不況のエンドレスループが生み出されている。なんでも、首都圏の正社員就職率の1/3だそうだ。(2006年10月現在)
もちろんだからと言って、首都圏に来ればどうというわけでもない。そんなのは周知の通り。ダテに兵庫や大阪や札幌で生きてきたわけではない。また、17歳からの変態的な経歴だって、今の俺の自信でもある。
ただ、北海道のこの現状に嫌気が差したのと、環境を変えて一新したかった。
厳しい所に身を置かなくては俺はダメだ。それは自分のことなので、自分で良く知っている。
美化するつもりでもなんでもないが、俺の最後の戦い。
いつも俺は、がむしゃらに走ることしかできない不器用な人間。
何も格好良くなんかなくたっていい。ただ、ひたすらに。ただ、前を見て。それだけ。
今後、WEBでどうなるかは解らないが、俺自身納得できる自分で在りたい。
そりゃ、せっかくだもの、やりきってみたいだろ?
試合に負けても、勝負に勝てば良い。俺自身。