俺のありえない奇跡。奇跡の星だから。

奇跡だから

それは俺が免許を取って初の車を購入して間もない2月のある日。

俺は友人ともう1人、女の人と3人でビールを飲んでいた。
その女の人はKさんといい俺の3つ年上。結婚してはいるが、とりあえずDQNな人だった。その日は車で来ていなかったので、俺が乗せて帰ることに。

帰り道、俺は酒が入った状態で平気で運転。助手席にはKさん。
なにやら旦那と上手くいってないらしい。 ぐちゃぐちゃ愚痴を聞きながら送っていたが、彼女は突然、

「このまま帰るの?どっか行かない?」

などと言いやがる。
何言ってんだこいつ?夜も遅いし、なによりあんた主婦だろ?
俺はそのような倫理感と道徳を持ち合わせているので、普通にそう思った。
けども、無下に断るわけにもいかず、とりあえず「どっか」に向かって車を走らせる。
これが最大の分岐ミス。エンディング一歩手前でパルプンテで死亡するようなもの。

車は順調に、そして軽快に支笏湖に向けて走る。
支笏湖…それは昔から「死骨湖」として恐れられるDQNな湖。確か最大水深は日本で3本の指に入るようなカルデラ湖。札幌に行く時には近道になって便利な道だ。夜は心霊スポットでもあるが。
何故俺はそこに向かっているのかは覚えてない。ただ、近場でなんとなく思いついたのだろう。「何か」に呼ばれたわけでもない。…ハズ。

支笏湖までの長い道を時速120キロで走る。路面はこの時期としては珍しく、乾燥していて走り易かった。酒は入っていたが、酔っているわけではない。この頃は普通に出していた。
湖畔を抜けた辺りから粉雪が舞っていた。俺はスピードを50キロまで落とし安全運転に。さぁ、いよいよ湖沿いの道へ。
森林を抜けて、最初の右カーブ。ハンドルを切るが、滑った。思いっきり。
ヤバイ!と思い、逆ハンドルを切る。逆に滑る。さらに逆ハンドルするが、目の前にはガードレールが。
このガードレール、冬場の雪のせいで雪がくっついていてジャンプ台になってやがった。

死ぬ!

まさに一瞬で、そう思った。

車は前からガードレールをジャンプする形で突っ込み、3メートル下に転落。フロントガラスは割れ、物凄い音と共に止まった。


↑こんな感じ


俺は放心状態。本気で何が起こったのかも、夢か現実なのかさえもわからなかった。
隣のKさんは「大丈夫!?」って言っている。ああ、俺生きているんだ。しかも湖に沈んでないらしい。どういうことだ?
運転席は衝撃で湾曲しており、開けられないので助手席から2人で外へ。
そこはテトラポッドだった。
この湖は全部がテトラポッドを設置しているわけではないが、落ちた場所が運良かった。そして2人とも無傷。奇跡だ。

そして当時はPHSを持っていたが、運悪く家に置いてきていたので、湖畔の公衆電話まで歩くことに。途中、通りかかった車にヒッチハイクした。
JAFを呼んだが、落下した車の状況が状況だったので、大型のやつでないと引き上げられないとのこと。 とりあえず家まで送ってもらったさ。

昼頃に改めて引き上げたが、車は廃車。107万で買ってローン70万、車検は先月に済ませていて、賞味3ヶ月の命だった。
でもなにより無傷で後遺症がなかったのが奇跡。冬の支笏湖道路がトラウマになったが。

警察には届けなかったので(つーか届けられんw)俺はこれを教訓にして6年後の今はゴールドドライバーだ。実は落下の際に反射板一個折ったが、知らんw

みなさんも冬道は気をつけましょう。

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